少しだけ生産性を上げてみよう

Posted on March 13, 2020  -  1 min read

新卒で入った会社を辞め、フリーランスになっていく過程で学んだ幾つかのうち「生産性を上げる」があります。細かいライフハックもあるのですが、特に意識や考え方を変えていくというコストゼロでも効果があるであろうライフハック術を紹介していければと思います。

やるべきでないことを減らす

まず、大前提として、生産性を上げるために大切なことが、「何に取り組むか」です。スタートアップをやりたいのに、まずプログラミングを学ぶとか、まずベンチャー企業に就職してみる、本当は何に取り組むのが最短経路であるか分かっていながらも、その道を選べていないパターンは少なくないと思います。

そして、何をやるべきなのかが明確でない人にとって、「何に取り組むか」を見つけることこそ最も生産性の高いライフハックになりうるでしょう。人生を通して、何をやるべきなのかが分からず悩んでいる方もいます。私自身、ついこの前まで、「スタートアップがやりたい!しかも。アメリカで」までは決まっていたものの、その先どんなプロダクトに取り組めばよいかなど延々悩み苦しめられていた時期がありました。

結局、明らかに言えることは、やるべきことを見つけようとして頑張るのは非効率であること。そこに対して頑張れば頑張るほど、本当にやるべきことが見えなくなくってしまうように思えます。では、やるべきことを見つけるにはどうすれば良いのか、これに対する答えは分かりません。

ただ、やるべきことを見つけるよりも、やるべきでないことを減らしていくのは随分と簡単であるし、地道である一方、これを減らしていく末に結局やるべきことだけが残るのではないかと考えています。

自身を言語化する

では、やるべきでないことと、そうでないことをどう取捨選択していくのか。最初のうちは、直感というのが便利で、だいたい当たっていたりもする。私の場合、「会社辞めたいな、向いてなさそう」は当たっていたし、「サンフランシスコ行けば何か人生変わりそう」も当たっていた。しかし、これを数年続けていくうちに、直感を信じて進むというのは、イージーな選択にしか通用しないということが段々分かってきました。

具体的には、プロダクトです。直感では「これはいける!」、「絶対儲かる!」と盲信していても、全然ダメなことばかりが続いたりしました。そうして、山ほどサービスを閉じてきました。これが立て続けば、自身を疑い始めることになります。「本当にこれがやりかったのか。」という具合に。

こういう時に「どうしてサービスを出し続けているのか」、「なぜスタートアップに命をかけてるのか」をちゃんと言語化しておく大切さが出てきます。言語化しておくことで、自身を納得させることができ、同時に周りを説得させることができるようになります。ただ「スタートアップをやりたい」と喚いていても、それに付き合ってくれるほど暇な顧客も、チームもいないでしょう。

付け焼き刃のような理由は、簡単に折れてしまいます。本質的な理由を探すのに最も効果的なやり方は、「ルーツを辿る」ことと、それを続けることでした。毎週水曜の午後は 2 時間ほどカフェにこもり、自身がどんな人間で、どんなルーツを辿ってきたのかを明らかにし、今自身が取り組んでいることへの相対関係を考えるようにします。

チャレンジする人であれば誰しも大きなゴールを掲げます。そのゴールが大きければ大きいほど、自身の存在を置いてきがちになってしまいます。幼少期、自身がどんな子供で、どういうことに無我夢中になれていたのかは、自身を言語化する上で最も有効なやり方です。

コスパ計算して判断する

無駄なことを避ける方法として、やや長期的に物事を考えると良いでしょう。例えば、人気のレストランが混んでいて 2 時間以上待たなければならない。かつ、そこまで向かうには 30 分かかる。食べる時間も含めれば 3 時間かかる計算になります。1 日の平均稼働時間が 16 時間とすれば、それに約 5 分の 1 を費やすことになるのです。しかし、家にある食材で作れるスパゲティなら 20 分で、空腹を満たすという目的を叶えられます。勿論、仲の良い友人と食事がしたいなど、3 時間を費やす価値があると思えれば良いのですが、意識しなければ人は短絡的に満たされる、つまり誘惑に支配されがちです。

もし、自身がより賢い人間になろうとしているなら、次の 1 時間を Youtube で娯楽を楽しむよりも、本を読む方が良かったりします。あるいは、本を読むよりもずっと良い時間の使い方があるかもしれません。

多分、この点において最も影響が強いのが「人との付き合い」です。人間は環境に適応しやすい生き物で、アメリカにいけば英語が話せると思いがちですが、実際にはアメリカにいっても日本人留学生とばかり連んでいれば日本語しか話しませんし、現地の友達が増えれば英語を話さざるを得なくなります。だから、自身を落ち着かせてしまう友人を持つことは生産性を下がることに繋がり、切磋琢磨できる良き友人を持つころは生産性を圧倒的に引き上げてくれるでしょう。

結婚がしたくて、恋愛がしたくて、パートナーを探すなんて絶対にすべきでないです。スタートアップがしたくて、ビジネスパートナーを探すのも好ましくはない。何となく付き合う関係であれば、いない方がマシです。その人に関わる時間、ストレスを踏まえれば、人との付き合いはよく改めるべきなんです。逆に言えば、生まれた時から長期的な関係性が約束されている家族との関係性はなるべく良好に傷食うべきでしょう。

健康生活が一番

振り返っても、身体的な健康は生産性にも大きく寄与しているかのように思えます。一般的に言われている、よく寝て、よく食べて、これに加えて、よく身体を動かすのが理想です。特に寝るの部分でいえば、アラームで起きるのを止めてから寝つきが良くなりました。大体自身がよく寝て起きる時間は決まっているので、起きる時間に合わせて逆算して寝れば、寝過ごすことは殆どありません。

もし 8 時間睡眠を基本とし、毎朝 8 時に起床するのであれば 12 時に就寝すれば良いんです。意識しなくても疲れている時は、平常より寝かせてあげるのも大切です。自身の身体を体調に合わせて見つめ直すことで、どれだけ寝て、どれだけ食べて、どのくらい身体を動かしたらいいのかを計っていきます。ちなみに、フリーランスに転身してから 5 年間一度も体調を崩したことはありません。(二日酔いは外す)

強制オフする

やっぱり、生産性を上げる為には、やるべきでないことを減らすべきです。これを実現する為には、自身を強制的にコントロールすれば良いでしょう。例えば、SNS を見てしまいがちであれば、Screen Time や Freedom を使って、ついつい開いてしまうのを強制的にオフにするのがオススメです。SNS に通じるところだと、自身が興味のないツイートや、アカウントはこっそりミュートにしておくと良いでしょう。ミュートにしておけば、SNS の中でも為になる有益な情報だけを受け取れるようになります。

つい飲み会に誘われて行ってしまうのであれば、飲み会に誘わないようにお願いしておけば良いです。逆に、強制的にオンにするのもアリです。具体的には、英語のスカイプレッスンを毎日同じ時間に予約しておくようにすれば、必ずそれを受け続けることになります。

死ぬことと向き合う

スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学のスピーチの中で 「死」と向き合うことの大切さについて語っていました。死を目の前にしたとき、自身が今取り組んでいることは本当に大切なことなのか、世の中にとって有益であることになりるるのか、本質的な問いを投げかけられている気分になります。

取り留めのない日々が続いてしまうことで、いつまでもこの時間が続くものだと無意識に錯覚してしまいます。しかし、なかなか自身が死ぬ姿というのは実感も湧いてこないものです。そこで、友人が以前共有してくれて死と向き合うリストを共有します。

こうして誰かが残してくれた命に対する真剣な向き合い方を拝読することは、何よりも自身を見つめ直すことを手助けしてくれるようになるでしょう。

極端な例も幾つかあったかもしれませんが、これを読んでいただいた方の時間が少しでも増えることになれれば幸いです。